2月某日、冷気が皮膚を突き刺す彼は誰時。いつものそれははじまる。
襲いかかる空腹の衝動で催促ぶつける。激しく繰り返される咆哮に耐え夢から覚めたくない下僕。男たちの緩いドラマが始まる。
わがアジトの最近のお朝食事情でございます。相も変わらずでござます。
早くから起こされるのは致し方ないのでございます。しかし菊之助。態度がすこぶる悪い。
力丸は、お食事だけは、本当にそれだけは優良でございまして、カリカリを同居人よりお受けになると、一心不乱に召し上がります。
それはもう感動する食いっぷり。勢い余って菊之助の皿まで頭突っ込んで食べようといたします。それはNGです。
力丸お食事暴走は⇒(盗み食い男身柄を拘束、キャットフードのパッケージを破る)(これがパン袋アブダクションの真実だ!)
問題の菊之助。まったく気の散る男です。
朝の要求具合は強烈、飯だせ起きろと頭の横から上から、胸の上にも鎮座しスヌーズ。(菊之助の目覚ましっぷり⇒ねぇ、起きて遊ぼ!甘え鳴き 猫目覚ましオン)
生ける暴走目覚まし時計に、おびえながら床に就く毎晩。震え上がる毎朝。
そんな狂おしいほど求めた朝食を少し口にするとプイとどこかへ、お~い。
食べなさいよと行く手を遮り皿を突き出すと、ザッザッと砂をかけるネコしぐさ。
あとで食べるんだよ!の合図です。
またこんな風にも。折角観念して集中しておっても、外の物音がすればピッと反応そちらに駆けつける。それを追いかけお皿を差出すと思い出したか食事を再開。しばらくして違う場所から物音がすると、ピッと反応そちらへ赴く。それを追いかけお皿を差出もいちど食事を思い出す。
またまた物音が…の繰り返し。はいうんざりです。
残したものを放置して二度寝すると、力丸同居人の隙を狙って喰ってやる気満々なので、菊之助が食事の意欲を確認して続行不可能を見届け片づけるまで目が離せない始末です。
朝日がさす頃ようやくその日のトホホルーティーンが終わりを告げる。
同居人の二度寝の時間を短縮させてやった。それがマンチカン菊之助の遣りかた。
菊さん、夕飯まで食べさせんからね…
[addyt]