マンチカン菊之助は精勤な警備隊長ですので、窓から窓へ巡回しては監視活動に余念無しです。
同居人の認識する限り5箇所ほど、持ち場があるようです。
そんな監視場所の窓問題。
外がみえる一般的な透明の板ガラスと外から見れない片面がザラザラの不可視のガラスがあります。
見えないガラスなら、まぁわかります。
外が見えないと感じ悪いのが。
巡回中に居合わせると大変です。
同居人を振り返り、「なあ゛~(開けろ)!」不退転の決意で絶え間なく叫びます。
窓を開けるまで、怖ぢ恐るべし。
問題は外が見渡せるガラスです。閉じたままでも外を確認できるのです。
熱心に監視してると思いきや、やおらに同居人を注視して、「なあ゛~(開けろ)!」と渇をとばす。
外の音が聞こえない、風が感じたい、あ~だこ~だ窓を開けろと迫りきて脅威にさらされます。
温かくなった昨今日中ならいざ知らず、九州とはいえ夜はさむいし、少し前、真冬でも容赦なし。
ポカポカになったら開けますよ~なんて言葉聞きゃしません。
絶対いやです、容赦なく無視させていただきます。
ほんでもってこの場所も、監視場所のひとつ。
透明がらすで見渡せる、にもかかわらず、必ず開けさせようとする場所なのです。
上から20cmほどの高さで小窓があくようになっており、ここからの風を感じたいそうなのです。
たぶん、そういって叫んどります。
温かければあけますよ。
窓の四方山もそうですが、同居人がベランダにでると決まって菊之助が窓際にやってきて抗議の叫びをはっします。
あれはいったいなんなんでしょうね。
俺もベランダに出せか、早く中に入ってこいか。
全く菊之助に気の休まる時がない同居人なのです。
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