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来客に怖がり逃げる猫の性格、幼い頃の経験で社交性がみにつきます

突然の来客、マンチカン達にとっては。同居人には織り込み済みのお客さんなのでございますが。
力丸は普段の所業からは想像できないくらい人見知り。玄関から不審者(お客さん)が侵入する気配を察すると、すたこらサッサ、脱兎のごとく敗走し、ベットの下やキャットウォークの最上段へ逃げ隠れてしまいます。
対照的に菊之助はたいそう愛想よし。初見の人にも物怖じせずに、愛想ふりふり、しっぽふりふりいらっしゃいなんて足元すりすりごあいさつもお手の物。
 
–菊之助は初見の人にも物怖じしません–
 
–誰がいようがいつも通りのマイペース–
 
猫さんは元来単独生活をする生き物なので、仲間との関係構築を必要としませんし、自分のペースで生活いたします。
ただ、人間と生活する飼い猫は何くれと世話を焼く下僕がおりますゆえに順応して社交性を身につけるようです。

行きつけの動物病院の先生からお聞きしたのですが、菊之助と同居して早々に猫風邪を患った際、初めて病院へつれて行った時の雑談で、幼いころから他の猫さんとか動物とか、飼い主以外の人間と接するようにいたしますと社会性が身について良いですよとのお言葉。

またこんなふうにも、

猫の性格は、持って生まれた天性の性質と、生後3~7週の「社会化期」と呼ばれる時期にどのように過ごしたかで決まります。
社会化期にいろいろな経験をすることなく、人(飼い主)とばかり過ごしていると、極端に臆病になったり、人見知りが激しく、攻撃的になったりします。

そんなアドバイスもございまして、今では病院へ連れて行く以外はお外へお連れすることございませんが、菊之助幼少のみぎりに何度か一緒に出かけ、他人などと触れ合ったりしておりました。同居人の実家のワンちゃんとバトルになりかけたことも。
そんなこんなで菊之助は愛想のよい猫へと成長したようでございます。

力丸はすでに先住の菊之助がおりましたので、わざわざ他の猫や動物に引き合わせることもないだろうと、菊之助と同居人とでお相手しておったらば、見事に内弁慶となりました。
最初の頃はお客さんを怖がって、ずーと隠れて出てこないなんてこともありましたが、
最近では来客すぐは奥の部屋へ逃げておりますが、しばらくすると遠巻きに市原悦子、まだ帰らないのを察して観念すると、じわっと近寄って渋々挨拶するくらいまで、彼なりに妥協しておるようです。

そして先日。世の学生さんやちびっこはこの世の謳歌の夏休み。
やってきますは甥っ子姪っ子ウェルカムで、家庭用ゲーム機のゲームセンターと化したわがアジトに遊びに襲来いたしました。
マンチカン力丸は戦々恐々、いつもと勝手が違う小さなモンスター達に恐れおののき逃げまとう有様。

しかしいまやすこし社交的になった力丸は、降参して相手をしておったご様子。
平穏な日常とは違い自分のテリトリーを仕方なく人間どもに否応なく提供させられ本人的には気を遣い、皆様方が退場したあとはぐったりと、ようやく取り返したなわばりでぐっすりお休みしておりました。

部屋の真ん中で寝られると同居人にとっては邪魔なんですけど、今だけは文句言わずにおきましょう。
 
–お客さんが帰った後ようやくペースを取り戻した力丸–
 
–疲れた感をアピールする力丸–
 
–入念に触られた箇所をなめまわす–
 
–ここはおれの場所やで!いや私のお家でもあるんですけど…–
 
 

 
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猫折れマンチカン

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