ちょっと迷惑しておることに、マンチカン達はどこでキャッキャと興味スイッチが入るか定かではございません。
気まぐれなマンチカン力丸、現在のマイブームはタコのすけ持ってきてやるから投げろ遊び。
少し前はおもちゃタコのすけの転がるに遊び(ぐにゃと落ちるおもちゃ、ペッタン!コロコロ!タコのすけで遊ぶ猫ズ)、そのちょい前は持って来い遊びならぬ投げろ遊び(ネコに『持ってこい!』のしつけられ方または訓練される方法)を経て、ここにきてついにコラボが実現、タコのすけでの投げろ遊び!
ブーム熱冷めやらぬ、組み合わせ技で威力も倍に、これがまぁしつこいのでございます。
同居人がお仕事から帰宅し腹ペコお腹を満たそうとお食事にすわるソファーの真横には力丸。
今お箸をつけようと、食べようと、その欲望を遮って、じと~とタコのすけを見つめ、同居人を見つめ、投げろ・投げろと目で訴えかけてまいります。
寝ている耳にガバディガバディ、ガバディ、ガバディとつぶやかれたくらいの居心地の悪さ。
投げずにそのまま就寝して、力丸に寝首をかかれるのもやぶさかではございませんが、耳元でいびきを聞かされるのは嫌なので、仕方なく一投いたします。
その一投が延々つづくわけなのです。こうして下僕の夜はふけて、寛ぎの時間は刻々と削られていくのであります。
このまま毎日毎晩連投すれば肘に爆弾を抱えかねない、そのような状況を打破せねばなるまいと心にキメたわけでして、いっちょ力丸を騙してやることに、タコのすけを投げれ遊びの最中に投げると見せかけ偽投をば。
何度か繰り返せば察してくれて遊ぶお時間遠慮してくれるのではないだろうか。
投手板を外しボークを警戒しつつ偽投してみた次第です。
さすがの力丸も3度目にはボークだ!とのクレームならぬ、ちゃんと投げろと手元を注視して偽投を阻止してきました。
なんどか続いた偽投に不信感をいだいたのか、最後はタコのすけを同居人のところまで持ってくることなくゲーム中断となったのでありますが。
その日はついにタコのすけを投げろと持っては来ませんでした。さすがに意地悪が過ぎたかとちょっと反省。
いずれにせよ、ようやくブームも過ぎ去り平穏が訪れ、同居人のプライベートな時間が確保されることになるかと…
翌日、帰宅し疲れた体をソファーにうずめ寛ぐ同居人。
かすかな真横の物音に視線をやると、
ちょっとやそっとで懲りやしない、はたまた意地悪もうわすれたのか、
たこのすけを咥えてきて、じ~と見上げる力丸が…
–タコのすけを投げろ、訴えかけるその視線力丸–
–投げないと拗ねたりいたします–
[addyt]