さんざん書いてはおりますが、やっぱり見ているだけで微笑ましくなるのが猫の運動会です。
運動会といえば甥っ子のそれにちょっいとみに行ったこの春先。
太陽はなんであんなにわたしの身体を痛めつけるのか。お子さまたちの溌剌なスピード感とは対照的にスタンドにへたり込み只々死んだ魚のような目でプログラムの行く末を見守ったのでございます。
微妙な関係者の運動会という苦行に足腰をやられた羽ばたけぬ季節、そんなメモリーはさておいて。
アジトに戻れば現代っ子に負けず劣らずハッスルするマンチカン菊之助と力丸です。
猫さんのあったりまえの行動ですの、水を差さぬようお好きなようにさせておりますと、たまにヒートアップ。
菊之助、力丸の圧倒されてはギャーとか叫ぶのでございます。
運動会実行委員会監視係としてお子さまもといネコ達の過熱ぶりを見張っているなら華麗にジャッジメントをするのですが、そうもいきません。
ましてや彼らの反則行為を公平に扱うなら、高い位置から俯瞰しての審判が必要なのです。
いっそのこと、なんならおいらも参加してやろかろと、ジャージを羽織り、朝礼台に仁王立ちして『力丸君噛みつくのは反則です』とか『菊之助君もっとがんばってください。』とか、独特の抑揚でアナウンスを…違ったそれは放送委員の仕事ですが。
前に立っているのは審判係だったっけ、と学校行事に出来る事なら関わらずに暮らしてきたあやふやな思い出ゆえ全く蘇ることなく適当なのでございます。
–運動会のプログラムの一つねこ組体操に興じるご両人–
–アイコンタクトで息もぴったり菊之助と力丸–
–俺が上になると菊之助–
–いやいや俺がと力丸–
–くみあがらないねこ組体操は続きます–
だいたいみんな一緒に団体行動が苦手だった同居人なので、そんな下僕と暮らす猫さん達も身勝手になるのは仕方なし。
元気よく走り回るお姿に見て見ぬふりをするよう心掛けております。たくさん走って早朝叩き起こさないでくれればと。
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