ある朝、ドウキョニンが胸苦しい夢から目ざめたとき、自分の掛け布団の上で一匹の大層な猫が陣取ってしまっているのに気づいた。
頭を少し上げると、脚元にもいるんですよ猫が。人間が猫様のクッション状態に身をやつしてあるよくあることですよ。
正月のこの日はいつもと違いやたらとはしゃぐマンチカン達がございました。
数年ぶりの大雪です。
そういえば菊之助と力丸がきて過ごした初めての冬はこのような雪は降ったことなくニャンズにとって初コンコン。
ふわふわと舞い踊る雪が窓やベランダにひっきりなしのご襲来。
お二方キャッキャキャッキャと捕れない捕り物に大はしゃぎ。
こんな時の彼らは打って変わって共闘体制です。
「力丸そちらを見張っておれ!」「菊兄さんこちらも飛来ぞ!」とでもいいましょうか、
かわるがわるダンボールのキャットタワーに登っては飛び降り窓際で雪を追っては空叩き。
伊達な隊形でで迫りくる雪をひたすら追いかけておりましたので、
伊達巻田作り残りもの御節をひたすら突きまわしてながめておりました。
できれば熱燗あおりつクスクスと真剣なお姿を眺めていたかったのではありますが、
いかんせん午前中の出来事でございますので断念した次第です。
結局この日は短時間だったので沢山積もることはございませんでした。
一面の雪景色を見て叫ぶ菊之助や雪だるまを作ってきて力丸に破壊される。
そんなお話は次の機会にいたします。
–ふわふわと舞い踊る雪を監視する菊之助–
こんな話をしているあいだに、だんだんと元気になっていく猫をながめながら、
ダンボールのキャットタワーが最近ではめっきりと醜くはらほろになっていた、ということにあらためてに気づいたのだった。
いよいよ饒舌にさわぐニャンズをみながらりっぱなキャットタワーを猫のために修理してやることを考えていた。
そんなわけで現在ダンボールキャットタワーの新調部材を首を長くして待っております。
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